家づくりの打ち合わせで、いちばん時間をかけて考えられるのはリビングです。
次にキッチンや洗面所といった水まわり。
そして寝室や子ども部屋。

玄関は、たいてい後回しになります。

「まあ、こんなものかな」と決めた玄関が、住み始めてから毎日の小さなストレスになる。
実はこれ、とてもよくあることです。

玄関は、家族全員が毎日必ず通る場所です。
1日に何度も通り、お客様が最初に目にする場所でもあります。
それでいて、家のなかで早くから散らかる場所でもあります。

この記事では、堀崎ホームが伊勢市・松阪市で手がけてきた事例の写真とあわせて、
「片付く玄関」「使いやすい玄関」のポイントをご紹介します。

この記事を読んでわかること

  • 玄関で起こりやすい後悔と、その理由
  • 片付く玄関をつくる4つのポイント
    収納量、シューズクローク、土間収納、上着の置き場について整理します。
  • 使いやすい玄関をつくる5つのポイント
    広さ、ベンチ、明るさ、動線、断熱性能を見ていきます。
  • 来客動線と家族動線を分ける考え方
伊勢市・松阪市の注文住宅事例 松阪市M様の家より
伊勢市・松阪市の注文住宅事例 松阪市M様の家より

よくある玄関の後悔

まず、実際にお聞きすることの多いお悩みから整理します。

  • 靴が入りきらない
    建てたときはちょうど良かったのに、数年で溢れた。
    お子さんの成長で靴のサイズが大きくなり、運動靴、通学靴、長靴、サンダルと数も増えていきます。
  • 靴以外の置き場がない
    傘、ベビーカー、部活の道具、アウトドア用品、子どもの外遊びのおもちゃ。
    「玄関に置きたいけれど場所がない」ものは、想像より多いものです。
  • 家族が並んで靴を履けない
    朝の出発時、玄関で渋滞する。
    土間が狭いと、家族が順番待ちをすることになります。
  • 暗い、湿気がこもる、においが残る
    窓のない玄関は、日中でも照明が必要になります。
    風が通らないと、靴や傘の湿気がこもります。
  • 来客時に生活感が見えてしまう
    急な訪問で、散らかった靴を慌てて隠す。
    これも、間取りで解決できる問題です。

「片付く玄関」をつくる4つのポイント

伊勢市・松阪市の注文住宅事例 松阪市M様の家より
伊勢市・松阪市の注文住宅事例 伊勢市M様の家より

収納量は「今」ではなく「10年後」で考える

玄関収納で失敗するいちばんの原因が、
今の持ち物で計算してしまうことです。

ご夫婦とお子さん2人なら、必要なのは4人分の靴。
そう考えたくなりますが、10年後を想像してみてください。
お子さんの靴は大人サイズになり、部活の靴、通学用、休日用と増えます。

「今必要な量の1.5倍」を目安にしていただくのはどうでしょうか。
少し多いと感じるくらいでちょうどよくなります。

そして、可動棚にしておくのもいいかもしれません。
棚板の高さを変えられるだけで、ブーツから子ども靴まで無駄なく収まり、収納力はかなり変わります。

可動棚の例 - 伊勢市・松阪市の注文住宅事例 伊勢市N様の家より
可動棚の例 - 伊勢市・松阪市の注文住宅事例 伊勢市N様の家より

 

シューズクロークは2タイプ。どちらが合うか

玄関収納を独立した空間として設けるのがシューズクロークです。
大きく2つのタイプがあります。

ウォークイン型
出入口が1か所。
玄関土間からそのまま入って、靴や道具を収納します。
省スペースで設けやすく、収納量を優先したい場合に向いています。

ウォークイン型の例 - 伊勢市・松阪市の注文住宅事例 伊勢市S様の家より
ウォークイン型の例 - 伊勢市・松阪市の注文住宅事例 伊勢市S様の家より

ウォークスルー型
出入口が2か所。
玄関土間から入って、家の中へ抜けられます。
家族はクロークを通って靴を脱ぎ、来客は玄関から直接ホールへという使い分けができます。

ウォークスルー型の例 - 伊勢市・松阪市の注文住宅事例 地震に強い+家事ラク動線の家より
ウォークスルー型の例 - 伊勢市・松阪市の注文住宅事例 地震に強い+家事ラク動線の家より

荷物が多いご家庭ならウォークイン型で収納量を優先。
来客が多い、あるいは玄関をすっきり見せたいならウォークスルー型。
必要な面積も変わるので、間取り全体のバランスで判断します。

土間収納には何をしまうか

「土間」であることの意味は、汚れたまま置けるという点にあります。

  • ベビーカー、三輪車、自転車
  • アウトドア・キャンプ用品、ゴルフバッグ、釣り道具
  • 部活の道具、灯油タンク、防災用の備蓄品

これらを室内に持ち込まずに済むだけで、家のなかの散らかり方が変わります。
打ち合わせの際は、「しまいたいものリスト」をつくって持ってきていただくと、必要な広さが具体的に決まります。

コートや上着の一時置き場をつくる

帰宅して脱いだ上着をリビングのソファに置く。
その積み重ねがリビングの散らかりにつながります。
玄関やクロークにハンガーパイプを1本通しておくだけで、この流れが止まります。
花粉や雨の日にも、外の汚れを室内に持ち込まずに済みます。

「使いやすい玄関」をつくる5つのポイント

広さの目安を知っておく

玄関は、土間(靴を脱ぐ場所)とホール(上がったところ)に分かれます。
土間が狭いと、家族が並んで靴を履けません。
大人2人が並んで立てる幅があるかどうかが、ひとつの基準です。

ホールが狭いと、大きな家具や家電を運び込むときに苦労します。
将来の買い替えも見据えて、少しゆとりを持たせておくと安心です。

ベンチがあると、玄関の使い方が変わる

小さなお子さんに靴を履かせるとき。
ブーツを履くとき。
ご高齢のご家族が腰を下ろすとき。
腰かけられる場所がひとつあるだけで、玄関の使いやすさは大きく変わります。

造作のベンチにすれば、下を収納にすることもできます。
上がり框の高さも、ご家族の年齢構成を踏まえて決める部分です。

ベンチの例 - 伊勢市・松阪市の注文住宅事例 伊勢市O様の家より
ベンチの例 - 伊勢市・松阪市の注文住宅事例 伊勢市O様の家より

明るさと風通しを確保する

窓のない玄関は、昼でも暗く、湿気がこもります。
小さくても採光用の窓があると、日中の印象がまったく違います。
開けられる窓にしておけば、靴や傘の湿気、においの対策にもなります。

窓が取れない配置の場合は、玄関ドアにガラスを入れる、上部から光を採る、といった方法があります。
照明計画とあわせて考えるところです。

自然光が入る明るい玄関 - 松阪ハウジングセンター内モデルハウスより
自然光が入る明るい玄関 - 松阪ハウジングセンター内モデルハウスより

帰宅してすぐ手を洗える動線

玄関から洗面所まで直行できる、あるいは玄関近くに手洗いを設ける考え方です。
ウォークスルー型のシューズクロークと組み合わせると、玄関→クローク→洗面→リビングという流れがきれいにつながります。

玄関ドアの断熱性能

見落とされがちですが、玄関ドアは家の断熱性能に影響します。
冬に玄関が冷えると、その冷気は廊下やリビングにも伝わります。
断熱性能の高いドアを選ぶことは、玄関だけでなく家全体の快適さにつながります。

家の断熱については、断熱・気密についての記事で詳しくご説明しています。

見せる玄関と、隠す玄関

玄関には、家族が毎日使う場所と、来客をお迎えする場所という2つの役割があります。

この2つを1か所で兼ねようとすると、どうしても無理が出ます。家族の靴や荷物を置きたいけれど、来客には見せたくない。解決策が、動線を分けることです。

来客は玄関土間からまっすぐホールへ。家族はシューズクロークを通って家の中へ。こうすれば、玄関に出ている靴は常に1〜2足で済み、生活の荷物はクロークの中に収まります。

玄関ホールに飾り棚やニッチを設ければ、季節の花や写真を飾る余裕も生まれます。すっきりした玄関は、片付けの努力ではなく、間取りでつくれます。

飾り棚がある玄関 - 伊勢市・松阪市の注文住宅事例 伊勢市O様の家より
飾り棚がある玄関 - 伊勢市・松阪市の注文住宅事例 かけがえのない親子の時間を育む家より

実際の玄関を、見てみてください

ここまでポイントをご紹介してきましたが、広さや明るさは、図面や写真では実感しにくい部分です。

「玄関土間3畳」と言われても、それが広いのか狭いのか、なかなか想像がつきません。
ベンチの高さも、上がり框の段差も、実際に体を動かしてみてはじめてわかります。

松阪ハウジングセンターのモデルハウスでは、玄関からシューズクローク、洗面までの動線を実際に歩いていただけます。
ご家族でお越しいただき、いつも通り靴を脱いで、上がってみてください。
それがいちばん確実な確認方法です。

 

松阪ハウジングセンター内モデルハウスでの見学会の様子
松阪ハウジングセンター内モデルハウスでの見学会の様子

堀崎ホームでは、ご家族の持ち物や暮らし方をお聞きしたうえで、玄関の広さや収納を一緒に考えます。
「今の家の玄関のここが不便で」というお話が、いちばんのヒントになります。
ぜひ、松阪ハウジングセンター内のモデルハウスにて、お気軽にご相談ください。

松阪ハウジングセンター内のモデルハウス
松阪ハウジングセンター内のモデルハウス

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この記事を書いた人

堀崎ホーム堀崎ホーム(株式会社堀崎組)

三重県伊勢市で創業150余年。
一般の住宅だけでなく、保育園・学校などの教育施設、クリニック・福祉施設、店舗、マンション、鉄道に関わる建造物まで幅広く手がけています。
松阪ハウジングセンターにモデルハウスを構え、テクノストラクチャー工法による地震に強い家づくりをご提案しています。
本記事は、社内の一級建築士の監修のもと作成しています。

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