家づくりでまず気になるのは、間取りやデザイン、設備のことだと思います。
どれも毎日の暮らしやすさを決める、大切な部分です。

ただ、もうひとつ最初から考えておきたいことがあります。
その家がこの先、例えば10年後にどうなっているか。

家との付き合いは、その先の20年、30年と続いていきます。
最初の区切りとして10年、
この時期までの過ごし方は、その後の状態にもよく表れます。

伊勢市・松阪市周辺は、夏の暑さ、湿気、台風、潮風と、住まいに影響を与える地域特性もあります。
この記事では、長く安心して暮らすために、新築の段階から考えておきたいこと、メンテナンスの考え方を整理しました。

この記事を読んでわかること

  • 直せるものと、直せないもの
    外壁や設備は直せますが、家の骨組みだけは後から入れ替えられません。
  • 三重県の気候で気をつけたい傷み方
    湿気、夏の日差し、台風の後、そして潮風についてご紹介。
  • 築10年で見ておきたい場所
    外まわり、床下と水まわり、建具と窓、設備機器の4か所を整理しました。
  • 設計の段階で決められること
    点検口の位置、外壁の選び方、室内干し、そして将来「貸す」という選択肢まで。
  • 建てた後の、長いお付き合い
    毎年の訪問と定期点検、保証、そして10年を過ぎてからのことについて。

家は、建てた後から少しずつ変化していきます

骨組みは後から直せない
骨組みは後から直せない

家は完成した瞬間が終わりではありません。
そこから毎日、雨に打たれ、風を受け、日差しを浴びていきます。
外壁も屋根も設備も、時間とともに少しずつ変化します。
これは自然なことです。

そして、こうした部分は傷んでも直すことができます。

ただし、直せないものもあります

一方で、家の骨組みだけは、暮らし始めてからやり直すことがほとんどできません。

木の梁は、長い年月をかけて少しずつたわみが進みます。
そしてそれは、意外なかたちで暮らしに表れます。

引き戸が最後まで閉まらない。
扉が枠に当たる。
開け閉めのたびに、少し力がいる。
毎日何度も触れる場所は、一度気になり出すと気になり続けます。

築10年、15年で「なんとなく使いにくい」と感じる原因が、構造にあることもあります。
建具の調整や部品交換で収まることもありますが、
骨組みそのものは、後から入れ替えられません。
外壁や設備のように「傷んだら直す」ができない部分です。

テクノストラクチャー工法は、梁に木と鉄の複合梁を使い、一棟ごとに構造計算を行う工法で、
たわみの進みにくい構造です。

また、堀崎ホームのテクノストラクチャーの家は、
耐震等級は最高等級の「3」
耐風等級も最高等級の「2」を満たすことを標準としています。

10年後、20年後にどれくらい元のままでいられるか。
その多くは、建てる前の段階で決まっています。

三重県の気候で気をつけたい住まいの傷み方

伊勢湾と市街地
伊勢湾と市街地

住まいの傷み方は、地域によって違います。
伊勢市・松阪市周辺で見ておきたいのは、湿気、強い日差し、台風、そして場所によっては潮風です。

湿気は、床下や収納にたまりやすい

三重県の夏は、湿気を強く感じる日が多くあります。
床下、押し入れ、クローゼット、洗面室、北側の部屋。
風が通りにくい場所ほど、においやカビが気になりやすくなります。

収納をたくさんつくることは大切ですが、
物を詰め込んで空気が動かなくなると湿気がこもります。
収納の位置、換気、室内干しの場所は、
新築時にきちんと考えておきたい部分です。

夏の日差しは、外装にも室内にも影響します

南面や西面は、特に日差しを受けやすい場所です。
外壁の色あせ、シーリングの劣化、室内の床や家具の日焼けなど、少しずつ変化が出てきます。

軒や庇、窓の位置の計画は、
暮らしやすさだけでなく住まいを長く保つことにもつながります。
ただし冬は日射を取り入れたい場面もあります。
季節ごとの光の入り方を見ながらバランスを取ることが大切です。

台風の後は、小さな傷みに気づきやすいタイミングです

外壁に新しい傷がないか。
雨どいがずれていないか。
フェンスやカーポートがぐらついていないか。
排水ますに落ち葉がたまっていないか。
屋根に上がるような危ない作業は避けて、地上から見える範囲で確認する。
それだけでも早めに気づけます。

また、そもそも台風の力を受け止められる家かどうかも大切です。
住宅の性能表示には風への強さを示す「耐風等級」があり、
堀崎ホームでは最高等級の「2」を標準としています。
台風が毎年通る地域だからこそ、最初から確保しておきたいポイントです。

海に近い場所では、外部の金物も気になります

伊勢湾に近い地域では、潮風の影響を受ける場所があります。
フェンス、門扉、物干し金物、屋外手すり、室外機まわり。
家の中からは見えにくいので、外まわりを歩いて見る習慣があると安心です。

築10年で見ておきたい場所

築10年で見ておきたい場所
築10年で見ておきたい場所の例

きちんと建てられた家であれば、10年で急に住めなくなることはありません。
ただ、点検の区切りとしては大切な時期です。
新築住宅の瑕疵担保責任が10年であることとも重なります。

見ておきたいのは、大きく4か所です。

  • 外まわり
    外壁の汚れやひび、シーリング、屋根、雨どいの詰まり、バルコニーの防水、外部の金物。
  • 床下と水まわり
    湿気、配管まわりのにじみ、シロアリの兆候、基礎の状態。床のふわつきや排水のにおいも。
  • 建具と窓
    開け閉めが重い、鍵がかかりにくい、網戸が外れやすい。
  • 設備機器
    給湯器、換気設備、エアコン、キッチンや浴室。突然止まると困るので、交換時期を見込んでおくと安心です。

ただし、これは「10年目に一度見ればいい」という意味ではありません。
小さな変化に早く気づけるほど、手当ては軽く済みます。
堀崎ホームがお引渡し後10年間で計6回の定期点検を行い、
それとは別に「建物記念日」を設定し、毎年お伺いしているのも、この考え方によるものです。

ここに挙げた場所は、これから建てる方にとっては「10年後に見ることになる場所」になります。
そして、そのときの手間の多くは設計の段階で決まります。

新築時から考えておくと、後がラクになること

間取り図(例)
間取り図(例)

掃除しやすいか。
点検しやすいか。
交換しやすいか。
メンテナンスは建てた後の話に思われがちですが、
実際には設計で決まる部分がたくさんあります。

点検口と配管の位置

点検口があっても、家具でふさがる場所では使いにくくなります。
配管も、どこを通りどこから確認できるかがわかることは安心につながります。
こうした維持管理のしやすさは、住宅性能表示制度でも
「維持管理対策等級」として評価される項目です。

これらは、図面が固まってからでは動かしにくい部分なので、
間取りのご相談と同じ段階でお話しします。

外壁や屋根の選び方

色や質感は住まいの印象を左右します。
あわせて、
汚れが目立ちやすいか、
将来の手入れがしやすいか
も考えておきたいところです。
「何年持つか」だけでなく「傷んだときにどう直すか」まで考えると、選び方が変わります。

堀崎ホームは総合建設会社・株式会社堀崎組の住宅部門として、修繕やリフォームも自社で手がけています。
直す側の経験があるからこそ、選ぶ段階でお伝えできることがあります。

室内干しと換気

花粉や急な雨、防犯を考えて、
室内干しを希望される方が増えています。
ただ、乾きにくい場所に干すと湿気がこもります。
干す場所、換気、収納、家事動線を一緒に考えると、
暮らしもラクになり湿気の悩みも減らせます。

将来、暮らしが変わったときのこと

10年経つと、家族の暮らし方は変わります。
収納の余白やコンセントの位置など、
最初に少し考えておくと後で助かることがあります。

さらに、転勤や介護で家を離れることになったとき、
売る以外の道もあります。
JTI(移住・住みかえ支援機構)の「かせるストック」に認定された住宅は、
自宅を売らずに貸せる「マイホーム借上げ制度」を利用できます。

堀崎ホームはパナソニックビルダーズグループのため、
テクノストラクチャーの家をお建ていただいたお客様はご利用いただけます。
新築時の手続きで登録できる点が重要です。

長く相談できる会社を選ぶ意味

点検イメージ
点検イメージ

家のメンテナンスで大切なのは、
どこに相談すればよいかがわかっていることです。
建てた会社と連絡が取りにくい、
図面が手元にない。
そうなると相談するだけで時間がかかります。

伊勢市・松阪市で注文住宅を手がける堀崎ホームは、
創業150余年の総合建設会社・株式会社堀崎組の住宅部門です。
保育園や学校、
店舗やクリニック、
郵便局等の公共施設、
鉄道に関わる建造物まで手がけています。
長く使われる建物を扱ってきたからこそ、
点検しやすさや将来の修繕を見据える考え方を大切にしています。

建てた後のサポートと保証

堀崎ホームでは、
竣工お引渡しの月を「建物記念日」とし、
毎年はがきでご案内し、訪問しています。
不具合というほどではない、気になることを伺う日にしています。
また、建物記念日とは別に、
お引渡し後10年間で計6回の定期点検を実施し、
構造から設備まで点検と調整を行います。

保証面では、構造耐力上主要な部分と雨水の浸入を防ぐ部分について、
10年間の住宅瑕疵担保責任があり、
第三者機関の株式会社住宅あんしん保証に加入しています。
地盤についても、不同沈下による損害に対し,
お引渡しから20年間の保証制度に加入しています。

10年を過ぎてからも

瑕疵担保責任の期間は10年ですが、
建物記念日の訪問に期限はありません。
11年目も、15年目も、20年目も同じようにご案内します。
外壁の塗り替えや設備の交換といったまとまった手入れが必要になるのも、
多くはこの時期から先です。

そして堀崎ホームは、点検で見つかった不具合をそのまま直すところまで引き受けられます。
保証が切れた後にどうなるか。
そこにこそ、建てた会社との関係が表れると考えています。

よくあるご質問

Q1. 築10年になったら、必ず大きな修繕が必要ですか

必ずしもそうではありません。
家の状態や立地、使い方によって変わります。
ただ、点検の区切りとしては大切な時期です。
10年は終わりではなく最初の区切りで、
家との付き合いはその先も続いていきます。

Q2. 台風の後、すぐに点検したほうがいいですか

風雨が強い間や足元が悪い状態で外に出るのは危険です。
天気が落ち着いてから、地上から見える範囲で確認してください。
屋根に上がるなど危険な作業は避けましょう。

Q3. 新築の段階で、メンテナンスのしやすさはどこまで設計に反映できますか

かなりの部分が反映できます。
点検口や配管の位置、
外壁や屋根の選び方、
換気や室内干しの計画、
外構の水はけ。
構造も、年数が経ってからの建具の動きに関わります。
図面が固まる前のほうが選択肢が多い部分です。

Q4. 引渡しの後、点検や保証はどうなっていますか

お引渡し後10年間で計6回の定期点検を行い、
あわせて毎年の建物記念日でも訪問しています。
保証は、住宅瑕疵担保責任が10年間、地盤の品質保証が20年間です。

おわりに

日差しをどう受けるか。
湿気がどこにたまりやすいか。
点検しやすい場所に点検口があるか。
年数が経ってもたわみにくい構造か。
困ったときに相談できる相手がいるか。

そのほとんどは、建てる前に決められることです。

新築のときだけきれいな家ではなく、
10年後、20年後も「この家でよかった」と思える家に。
松阪ハウジングセンターのモデルハウスでは、
実際の空間を見ていただきながらお話しできます。
どうぞお気軽にお越しください。

※住まいの点検や修繕の必要性は、土地の条件、建物の仕様、築年数、使い方によって変わります。個別の建物については、現地の状況を確認したうえで専門家にご相談ください。

※定期点検の回数、保証内容、耐震等級・耐風等級、「かせるストック」の利用には、それぞれ条件や前提があります。記事公開時点の内容ですので、詳細は各ページをご確認いただくか、お問い合わせください。

この記事を書いた人

堀崎ホーム堀崎ホーム(株式会社堀崎組)

三重県伊勢市で創業150余年。
一般の住宅だけでなく、保育園・学校などの教育施設、クリニック・福祉施設、店舗、マンション、鉄道に関わる建造物まで幅広く手がけています。
松阪ハウジングセンターにモデルハウスを構え、テクノストラクチャー工法による地震に強い家づくりをご提案しています。
本記事は、社内の一級建築士の監修のもと作成しています。

家づくりのすべてを、堀崎ホームにご相談ください。

土地探しから資金計画、設計、工法、施工、そして建てた後まで。
堀崎ホームは、家づくりのすべての工程で、お客様を一貫して支えます。
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